G.H.Hardy(ハーディ):1887年〜1947年

ギリシア数学は「恒久的」である.
ギリシア文学よりももっと恒久的であろう.
アイスキュロスが忘れ去られても,
アルキメデスは記憶されるだろう.
言葉が滅んでも,数学的な理念は滅びないからである.
「不滅」という言葉を使うのは愚かかもしれないが,
多分数学者は,いかなる意味にせよ,
不滅になる可能性を最も多く有すると言えよう.

17ページ:G.H. ハーディ/C.P. スノー 柳生 孝昭 訳「ある数学者の生涯と弁明」シュプリンガー・フェアラーック東京(1994年10月)1300円

 この本の彼の言葉は少しアイロニーを帯び、静謐な悲しみ、諦観をたたえている。
 ハーディは解析的整数論を専門とする数学者であった。インドのラマヌジャンを見い出し共同研究したことで良く知られている。 エルデシュがハーディに、「数学に対してあなたが行った貢献で一番重要なものはなにか」と尋ねると、「ラマヌジャンを見い出したことだ」と即答したという。
 ハーディは午前9時から午後1時まで数学の研究をし、午後はクリケットとテニス、夜はバートランド・ラッセル、スノー、ホワイトヘッド、ケインズ(経済学者)などと交流するために空けておいたという。

[ 引用句目次 ]   [ Home Page ]