朝永 振一郎(トモナガ シンイチロウ):1906年〜1979年

 言葉で表現された法則から数学化に至る路を発見するには、天才的な洞察力と想像力、それに鍛錬された腕と持続する努力、そして何よりもそれらすべてを 支える強い探求心が必要でした。しかし、ひとたび数学化が達せられると、あとは、 それほどの天才でなくとも、全く効率よく正確かつ速やかにその作業が進められるという事実、それが数学化の強みであり、また物理学の特徴でもあるのです。

「物理学とは何だろうか」岩波書店、上、p.212

 上記の言葉は、熱力学の第2法則の数学的定式化を記述したところにある。 この本は朝永の白鳥の歌で、かんでふくめるような語り口で、物理学が歴史に沿って語られる。この本は結構読まれているようだ。理系学生の必読書の一つだが、文系の人にも価値のある本だ。

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