「皇帝の新しい心:コンピュータ・心・物理法則」
ロジャー・ペンローズ、林 一 訳 みすず書房(1994年12月)5,974円

徐 丙鉄(近畿大学工学部)

恣意的な引用、要約

コンピュータは心を持ちうるか?

テューリング・テスト
コンピュータは心を持ちうるかどうかは、 テューリングによって考案されたテストにより判定する。つまり、質問者が、 テレタイプを介して、別室の人間とコンピュータに質問し、 別室の人間またはコンピュータもテレタイプで答える。 もし、質問者が人間とコンピュータを区別できなければ、 コンピュータは人間と同様に振る舞うのであり、 心も持つということになる。

強いAI(Aritficial Intelligence) 派
心的活動はアルゴリズムを遂行することである。 心は単に複雑なアルゴリズムにすぎない。

強いAI派のよりどころ、万能テューリング機械の等価性
一定の度合いの複雑さと柔軟性に到達したハードウェアをもついかなる機械も、 実際上互いに等価である。つまり、任意のそのような機械AとBには、必ず1つの特殊なプログラムがあり、それを機械Aに与えると、Aはあたかもそれがまさしく機械Bであるかのように振る舞う。これらは万能テューリング機械と呼ばれる。

サールの論点
うまくできたアルゴリズムを単に遂行することそれ自体は、 理解が生じたことを意味しない。

予想:アルゴリズムが心的性質を示すためには何らかの「臨界的」な 度合いの複雑さに到達しなければならない。

疑問:テレポテーション・マシン
人間の全身を走査して、身体のあらゆる原子とあらゆる電子の正確な位置と完全な記述が細目に至るまで記録される。次いで、これらの情報が、目的地に向けて、電磁信号として放射される。情報はその地で集めれら、正確に復元される。その人間の脳の状態のあらゆる細部が忠実に再構成される。仕掛けがうまく働いたとすれば、旅行者の現物は「安心して」壊すことができる!?  


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