どうして、曜日は「日月火水木金土」の順なのか?

徐 丙鉄(近畿大学工学部)

曜日は天体名に由来するのは誰でも知っている。 が、どうして日、月、火、水、木、金、土、の順なのかはほとんど誰もしらない。 以下の話題は、物理教育の研究会で勝木先生(信州大学物理)が 話された内容を元にした。

先ずは、引用から始める。D、バスティン「大発見(1)」集英社文庫 p. 43

 ローマ人は、七つの惑星が順ぐりに毎日の最初の1時間を 「支配する」と考えたが、われわれになじみぶかい1週間の曜日は、 それらの惑星の順番に由来する。当時の天文学者は、地上からの 推定距離による惑星の「順位」を利用し、それぞれの惑星が地上の 出来事に及ぼす「影響力」を計算した。彼らが信じていたところでは、 各惑星は 1 時間だけ支配力をふるい、そのあとの1時間はそれに次い で地球に近い惑星に支配がゆだねられる。このようにして、七つの惑星 すべてが順番に支配力をふるうのである。七時間かかて一巡すると、 この惑星の支配は最初からまったく同じ順序でくりかえされることに なっていた。したがって、それぞれの日を「支配する」惑星は、その日 の第1時間をつかさどる惑星ということになり、こうして週の曜日は 最初の 1 時間を支配する惑星の名で呼ばれるようになった。このよう な算定方法から、誰でも知っている現行の順序が生まれたのである。

解説

 肉眼で見える惑星は、水星、金星、火星、木星、土星の5つで、 これらに太陽(日)と月を加えて、七つの惑星となる。(もちろん、 現在の分類では、太陽は恒星で、月は地球の衛星である。)  また地球から観測した見かけの速さから、ゆっくり動く惑星ほど 地球から遠いと解釈し、七つの惑星を地球から遠い順に並べると、
 土、木、火、日、金、水、月 
の順となる(天動説:プトレマイオスの体系)

第 1 日目の第1時間は土星に支配され、第2時間は木星に支配され 、順次、地球から距離の遠い順に、火星、太陽、金星、水星、月に支配 される。従って、第1日の第1時間、第8時間、第15時間、 第22時間は土星に支配される。第23時間は木星、第24時間は火星、 そして第2日の第1時間は太陽(日)に支配される。

その日の 第1時間を支配する惑星の名を、その日の曜日にするのだから、 土曜日の次は日曜日になる。以下同様にして七曜の順序が決められた。

歴史家によると、紀元前のバビロニアで、既にこの七曜を用いていたという。 また、勝木先生によると、藤原道長の「御堂関白記」に、寛弘 8 年(西暦1011 年) 7 月 1 日の記事の中に、(8 月 11 日が)「火曜日也」と書かれているそうだ。

そういうわけで、週の始まりは土曜日となる。また、土星の支配する土曜日は、 なにごともうまくいかない不吉な日であるとして、安息日にした。安息日が日曜日 に移動したのは、キリスト教の影響である。キリストは金曜日に十字架にかけられ、 日曜日に復活したため、日曜日を「主の日」として、いっさいの仕事を休んで 神に祈るようになった。

古い記録で曜日の記載があるものをご存知の方はメールをください。

so@gene.hiro.kindai.ac.jp

また、PowerPointで製作したプレゼンテーションをInternet Assistant で HTML化したものをご覧になりたい方はこちらへ。

七曜の順序(Internet Assistant for PowerPoint) (1996.8.30)
参考文献:勝木渥「物理学が好きになる本」共立出版、980円

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